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A321XLRの初号機が製造ラインから初めて屋外に移動

 エアバスが開発を進め、ナローボディ機の世界最長の航続距離を誇ることになるA321XLRの試作初号機(MSN11000)が最終組み立て工場のラインから屋外に移動したことが確認されています。

 この機体は、2022年から始まる飛行試験と型式証明プログラムに使用される予定で、計3機の試作機のうちの最初の機体となります。見た目は既存のA321neoと全くといっていいほど同じ姿に見えますが、この機体が日本からシドニーまでをも結べる能力を有するというのは、航空機の進歩を感じます。

 A321XLR(Xtra-Long Range)は、既存のA321LRの航続距離を更に延長したモデルとなり、航続距離は8,700kmを誇ることになる予定です。この航続距離はナローボディ機で世界最長となりますが、これを実現するためにA321XLRでは主脚後部に位置するRCTの容量を増大させる計画としています。

 このRCTにより最大12,900リットルの燃料を追加でき、搭載可能総量は約40,000リットルとなりることから上記の航続距離を実現します。しかしながら客室部の直下に大量の燃料を搭載することになることから、耐火や乗客の安全性の確保において新たな基準が審査当局から課されるとみられています。

 アフターコロナにおいては、多くのエアラインが大型機の導入を控えると考えられており、座席数が少なく航続距離が長いA321XLRは多くのエアラインにとって魅力的な機材となることは間違いありません。今後は、以前ボーイングが指摘したとされる座席下の燃料タンクの安全性の確保や、飛行テストにおいて、予定通りの性能を発揮できるのか注目となります。Photo : @Tobias_Gudat

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