FSC 航空ニュース

大韓航空、航空機整備事業(MRO)に本格参入 仁川に整備施設を建設

 大韓航空は、航空機整備事業を(MRO)に本格参入する計画であることがわかりました。

大韓航空は、仁川市の支援のもと新たなMRO(整備・補修・オーバーホール/Maintenance Repair Overhaul)施設の建設のために3346億ウォンを投資し、2025年まで稼働させる計画です。
 
 これにより現在の年間整備可能機数の約100機から約300機まで増やすことが可能となるほか、対応エンジンも5種から9種になる予定とし、旅客事業以外でも安定した収益を確保することを目的としています。なおこの事業は、GEアビエーションとプラット・アンド・ホイットニーと提携して推進されるものとなります。
 
 また仁川市にとっては、昨年発表されたイスラエル航空宇宙産業(IAI)の航空機改造拠点の建設、アトラスエアの整備拠点の建設に続き誘致に成功した形となり、仁川空港はアジアでも有数の整備拠点空港へと成長する見込みとなっています。
 
 なお韓国エアラインの68%の機材が海外で機材整備を受けていることから、潜在需要は国内外で相当数があると見込まれています。Photo : Inchon City

アトラスエア、仁川空港に整備拠点を2025年に新設

IAI、777-300ERSF(ビッグツイン)のカーゴドアの設置作業を開始

仁川空港、2020年から1時間あたり発着処理能力を増加させ70便へ