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エミレーツ航空機、離陸許可を得ず滑走しその後離陸中止 先月に続き重大トラブルが頻発

 現地時間2022年1月9日、ドバイ国際空港においてエミレーツ航空機が離陸許可を得ずに滑走するトラブルが発生しました。

 このトラブルは、ドバイ発バンガロール行きのEK568便を担当したB777-300(A6-EBY)が滑走路の横断許可を得て横断しようとしたところ、離陸許可を得ていないドバイ発ハイデラバード行きのEK524便を担当したB777-300(A6-EQA)が滑走を開始し、その後管制官の指示により離陸を中止したものとなります。

 EK524便が離陸を開始した直後にEK568便が横断を開始したことが確認されており、EK524便は滑走路を約790メートル進んだところで100ノットの速度に達し、他機が横断していた誘導路から約1700メートル手前であったとみられています。万が一離陸の中止が遅れていたら、大惨事になっていた可能性があるトラブルとなり、現在現地当局がトラブルの調査を開始しています。

 同社は先月20日にも、オーバーランして離陸したトラブルがあり、この1ヵ月で重大なトラブルが2件続いています。
Photo : Emirates

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