エアバス保有の初号機(F-WWOW/MSN001)は今も試験飛行を継続しています。
昨年12月16日、エアバスは最後のA380型機(MSN272/A6-EVS)をエミレーツ航空に納入し、A380の生産プログラムが完了させましたが、開発・生産が終わったにも関わらずエアバスの生産初号機は今も試験飛行を継続しています。
直近であれば1月13日に飛行していますが、なぜ飛行を継続しているのかエアバスがその理由を明らかにしています。
エアバスは『私たちは常に、飛行するA380の機体をサポートし続けると申し上げてきました』と述べ、継続的な技術革新をテストする上で、現在はSAFを使った試験飛行を行っていることを明らかにし、生産終了後もあらゆる技術をテストすることで、既存オペレーターの支援を行うことなどを目的としているとしています。
このように生産終了後もメーカーがその機種を保有することはよくあることで、A340においても同様に試験飛行で使用され、同型機においては翼の新技術の実証機として使用されたことが紹介されています。
現在機齢16.7年の初号機(F-WWOW/MSN001)ですが、この機材よりも後に生産された機材が続々とスクラップ化される中、果たしていつまで活躍し続けるかも注目したいポイントです。Photo : Airbus