航空ニュース

アメリカ運輸省、中国航空当局に対して報復措置 中国エアラインの米路線44便の運航を認めず

 アメリカ運輸省(DOT)は、中国エアラインのアメリカ路線の44便の運航を認めないことを決定したと発表しました。

 これは中国航空当局への報復措置として行われるもので、中国当局が搭乗者から一定の感染者が確認されたことを理由にデルタ航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空の中国線の運航を認めなかったことに対抗するものとなります。

 中国当局は、中国に到着した運航便において乗客から一定の感染者が確認された場合、航空会社に対して4週間の運航停止、もしくは搭乗率を4割以下とする規制を設けていますが、実際には選択できず運航が認められなかったことから、DOTはこれに対抗して同様の欠航便数となる中国エアラインの44便の運航を認めない決定をしています。

 DOTは、中国当局の運航停止措置は、米中航空輸送協定に基づいておらず、公共の利益に反するものであり、DOTによる相応の是正措置が正当化されると判断する。としています。

 現在中国は、オリンピックを前にゼロコロナ政策を強化しており、今回のアメリカ側の対応にも不満であるとみられ、両者の対立は深まっています。Photo : Airbus

中国南方航空、1年間で189日間隔離生活を過ごしたA380のパイロットを『検疫王』として称賛

中国航空当局、プレイターの運航を2022年1月1日から禁止 貨物料金の上昇も

ボーイング、B737-800BCFの改造ラインを中国に2つ新設へ