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カタール航空、A350の塗装劣化問題による機材不足でオマーン航空のA330-300型機を3機ウェットリース

 カタール航空は、オマーン航空のA330-300型機をウェットリースしたことがわかりました。

 これは、A350型機の塗装劣化問題により、カタール航空が21機のA350型機を地上駐機させている影響を受け機材不足となっていることが理由となります。

 既に同社はこの対策とし、本来復帰する予定ではなかったA380型機を復帰させたほか、元キャセイパシフィック航空機の2機のB777-300ERをBOCアビエーションを介してドライリースで導入するなどしており、更なる対策として今回オマーン航空の3機のA330-300型機をウェットリースして運用開始しています。

 今回対象となった機材は、A40-DH、A40-DI、A40-DJの3機となり、ドーハ~コロンボ・ダッカ・チュニス線で運用が開始されています。

 現在カタール航空は、エアバスに対して6億1,000万ドル(約720億円)+運航停止期間一日毎に400万ドル(約4億6,000万円)を加算する損害賠償を請求しており、この請求額に今回のようなリース費用が含まれていると推測されます。
Photo : Oman Air

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