国際航空運送協会（IATA）は、新型コロナウイルスの影響がパンデミックからエンデミックに移行する段階とみられることから、世界各国政府に対して渡航制限の緩和と撤廃を要求しています。
IATAは、WHOが承認したワクチンで完全な接種回数を受けた人の渡航制限や検疫をすべて取り除くこと、ワクチン未接種者には陰性が確認できれば検疫を免除することなどを提案し、同協会のWillie Walsh 局長は以下のような声明を発表しています。
『現在のオミクロン株の蔓延を制御するための入国制限などの対策が効果を発揮しないという科学的証拠や意見が増えています。オミクロンは世界のあらゆる場所に存在していることから、ごく一部の例外を除き、旅行が一般住民のリスクを高めることはないでしょう。旅行者の検査に費やした数十億円は、ワクチンの配布や医療体制の強化に振り分けた方がはるかに効果的です』
また既に規制緩和を始めたイギリス、フランス、スイスなどを例にあげて、『より多くの政府がこの動きに追随する必要があります。渡航制限の解除を加速させることは、ウイルスと共存するための大きな一歩となるでしょう。私たちは、海外旅行が近くのお店を訪れるほどの制約を受けない未来を目指さなければなりません。』と述べています。
現在多くの国がコロナとの共存に舵をきりはじめており、今後日本においてもこの影響が波及し、以前のように自由に海外と往来できるようになる日が早く訪れることが期待されます。Photo : IATA
