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ルフトハンザドイツ航空向けのB787-9型機の初号機が姿を現す

 ルフトハンザドイツ航空向けのB787-9型機の初号機が、チャールストンのボーイングの施設で初めて姿を現したことが確認されています。

 当初初号機(D-ABPE /LN898)は、2021年末にデリバリーされる予定でしたが、B787の品質問題により納入が停止された状態となっており、現時点で納入の再開は早くても2022年第2四半期とみられ、現実的には更に遅れて7月頃になるとの見方がされています。

 またこの遅延の影響を受けた機材繰りにおいては、代替機としてA340-300型機が使用される予定であることを同社は明らかにしています。


Photo :Brandon Ghany

 ルフトハンザグループは、合計25機のB787-9型機を発注していますが、2021年5月に発注した5機分を、以前の契約分(20機)より先行して受領する予定となっており、これまでのスケジュールでは2022年内に5機を受領する予定となります。なお先行受領分は新型コロナウイルスの影響を受けて他社がキャンセルした製造分となります。

 また初号機はトロント線に投入されることが発表されているほか、グループで発注している計25機の一部は、スイスインターナショナルエアラインズとオーストリア航空の既存ワイドボディ機の後続機として導入する可能性が高いとみられており、今後の機材の割り振りに注目が集まっています。

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