ブリティッシュエアウェイズ・イベリア航空などが所属するIAGは、保有するA350型機において、Cチェック時に塗装劣化を確認したことを明らかにしました。
この問題は、現在カタール航空とエアバスが争っている問題となり、同グループが同様の事象を確認したことを公表するのは、初めてとなります。
当初この問題は、カタールの気候などが影響していると考えられていましたが、その後フィンエアー、キャセイパシフィック航空、エティハド航空、ルフトハンザドイツ航空、エールフランス航空の同型機でも確認されたことから、気候を起因としていないことが指摘されています。
現在この問題が安全性に影響が及ぶ可能性があると指摘しているのはカタール航空とカタール航空当局のみとなっており、IAGは問題が無いとする欧州当局の指針に沿う方針を示しています。なおカタール航空はIAGに出資していることから、IAGがこの問題をどのように扱うのかが注目されていました。
今後この問題は裁判で決着することになりますが、安全と言えども多くのオペレーターが気にかけているのは確かで、今後同型機を受領予定のエミレーツ航空は、この問題を解決して引き渡すように要望しています。Photo : Airbus