ルフトハンザグループは、ロシアのウクライナ侵攻による経済制裁の一環として、ロシアの航空会社が航空機関連の取引がEU側と出来なくなったことにより、ロシア向けの余剰機材を格安で導入する機会がある事に期待しています。
これは同グループのCarsten Spohr CEOが明らかにしたもので、『A350とB787において興味深い市場機会が生まれることに期待している。現在納品できない機体もあることから、 多くの長距離用機材を必要とし、その余裕がある数少ない航空会社の一つとして、有利な条件で導入できないか検討している。』と述べたほか、今後数年間は、A320neoの増機も必要であるほか、貨物事業が好調なため、B777Fが良い条件で市場に出てくれば更に導入することも検討するとしており、既にボーイング、エアバスと連絡を取り合っているとしています。
現在のところロシアのエアラインでB787を発注しているエアラインは無いため、アエロフロートロシア航空のA350型機やヴォルガ・ドニエプルグループのエアブリッジカーゴ向けのB777Fが現実的な候補として視野に入れているとみられています。
ルフトハンザグループは、これまでにも新型コロナウイルスの影響により他社がキャンセルしたB787を格安で導入したとみられており、今回のウクライナ危機においても機材を格安で導入するチャンスとしてみているようです。Photo : Lufthansa
ルフトハンザグループ、B787-9型機とA350-900型機をそれぞれ5機追加発注 ルフトハンザドイツ航空が2021年にもB787を受領へ