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ロシア第2位のS7航空、2022年3月5日より全国際線の運航を停止 差し押さえ回避の目的も

 ロシア第2位のS7航空は、2022年3月5日より全ての国際線の運航を停止すると発表しました。

 これは、ロシアのウクライナ侵攻による制裁として、各国政府が自国の領空においてロシア機の飛行を禁止する措置が影響しており、これにより迂回ルートを設定してもあまりにも長い飛行時間となることから、運航の継続を断念したものとみられます。

 一方で、現在リース会社がロシアの航空会社の航空機を差し押さえていることから、国際線の就航地において、航空機が差し押さえられることを回避することも目的の一つとしてみられています。

 現在ロシア国内においては、航空便の運航を確保するために全航空会社のリース機を国有化する事を検討するなど、あらゆる方法を模索しているとみられており、今後リース会社がどのようにリース機を回収していくのかも注目となります。なおスペアパーツなどに関しては、中国から輸入することも検討しているとみられ、具体的には香港のHAECOなどの名前が取り沙汰されています。Photo : Airbus

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