先週(2022年2月27日から3月5日)の期間において多くアクセスを頂いた記事のトップ10になります。
1位 ドイツ・オランダ・フィンランドもロシア機の飛行禁止措置へ ルフトハンザの羽田行きはロシア領空直前で引き返し
2位 ウクライナ危機による欧米各社の日本路線への影響まとめ ルフトハンザ・KLM・フィンエアー・エールフランスなど
3位 航空機リース会社が就航先の空港でロシア機の差し押さえを開始
4位 EU、ロシアの航空会社への航空機・スペアパーツの販売を禁止へ アエロフロートロシア航空のA350型機も納入停止見込み
5位 飛行禁止のカナダ上空をロシアのアエロフロート機が領空侵犯
6位 カンタス航空、独自の判断でロシア上空の飛行を回避 JALとANAはロシア上空の飛行を継続
7位 ルフトハンザ、ロシアへの制裁で生じたロシア向けの余剰機材を格安で導入する事に期待 A350・A320neo・B777Fが候補
8位 フィンエアー、東京/成田~ヘルシンキ線の運航を再開『貨物の流通を維持するために運航が必要』
9位 エティハド航空、約2年半前に受領したA350-1000型機を2022年6月下旬から路線投入へ
10位 カタール航空、英裁判所にA321neoの契約の復活を求める A321neoに関しては称賛
先週は、ほぼロシア関連のニュース一色となりました。ロシアの航空業界は今後かなり厳しい状況まで追い込まれた形となり、早々に経済制裁が効果を発揮している状況となります。現在までに日本政府は、ロシア機に対して飛行禁止措置をとっておらずロシア側もこれまで通りの対応となりますが、ANAとJALとNCAは独自にロシア上空の飛行ルートを回避することを決定しました。
今回日本政府は、安易に飛行機禁止措置を発出することは国益を損なうと判断したとみられ、航空会社が独自に判断するという落とし所にすることで、ウクライナ情勢が好転した場合すぐ復便できる環境を維持したとみられます。
政府に対しては飛行禁止措置を即座に発出し欧米と足並みを揃えるべきとの意見もありますが、筆者としては、今後の航空業界にとって今回の判断は最善であったように考えています。Photo :Международный аэропорт Шереметьево