韓国のLCCのフライカンウォン/フライ江原は、貨物専用機を含むA330-200型機を計7機導入する計画であることを明らかにしました。
導入するのは、貨物専用の3機のA330-200Fと旅客型の4機のA330-200型機となり、本格的に貨物事業を強化するのと共に、旅客事業では中長距離路線に進出するものとみられます。なお2022年後半には、A330-200型機を1機受領する予定となり、2026年までに予定する計7機全てを受領する計画となります。
同社は、昨年12月に完全子会社となるフライ江原カーゴを設立しており、今後拠点としている襄陽空港(ヤンヤン)に貨物ターミナルを建設する計画で、現在関係省庁と協議をしている段階となっています。
現在韓国の航空市場においては、ティーウェイ航空がA330を導入し、今後中長距離路線に進出するなど、競争が激化した短距離路線市場から活路を見出す形としてワイドボディ機を導入し中長距離路線に進出する企業が増える傾向があります。また大韓航空とアシアナ航空の合併により国際線スロットが開放される可能性があることから、それもこの傾向を後押しする要素となっています。
なお同社の当初の計画では、2020年前半に成田・関西・中部の開設、2020年後半には広島線の開設を予定していましたが、日韓関係の悪化により他国を優先して路線開設する計画に変更し、その後新型コロナウイルスの影響により国際線の運航を取りやめた状態となっており、いずれ日本路線に就航するものとみられます。Photo : Fly Gangwon