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航空機リース会社、ロシアに盗まれた航空機が勝手に解体されることを危惧

 ロシアに航空機を窃盗された航空機リース会社は、リース機が勝手に解体される恐れがあることを危惧しているようです。

 これはリース会社関係者が海外紙に語ったもので、エアバス・ボーイング・エンブラエル機などの海外航空機は、今後スペアパーツなどの入手が海外からできなることから、いずれ運航が難しくなりますが、ロシアは部品の調達方法の当面の対処法として、既存リース機を解体して部品を入手する可能性があり、これをリース会社は危惧しているとしてます。

 現在コロナ禍で運航便数が少ないことや、国際線の運航を停止したことにより多くの機材が余剰状態であるため、仮に解体しても運航路線等に影響はほぼ無いことになります。

 またロシアは、中国から部品を調達することを試みましたが、これが拒否されたとみられており、このような事から上記内容の可能性があるとみられます。なおその他アジアの国々と接触して部品の調達を模索している模様ですが、現在のところ有力なルートは確保できていないとみられます。

 リース会社としては、今後もリース機の回収を目指すことになりますが、ロシア側の勝手な整備により資産価値が低下する可能性が高いことから、仮に回収できたとしても非常に悩ましい問題となっています。Photo :Международный аэропорт Шереметьево

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