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ロシア政府、制裁の影響により国産機の開発プロジェクトを加速させると発表『ロシアは制裁下でも繁栄してきた』

 現地時間3月16日、ロシア政府は現在開発中の国産のMS-21(アメリカ表記)/MC-21(ロシア表記)の開発を加速させ、スホーイスーパージェットの事業に注力することを発表しました。

 これはロシアのユーリー・ボリソフ副首相が明らかにしたもので『欧米の制裁はこれらの企業に影響はなく、これからも無いだろう。我々はMS-21(MC-21)とSSJ-100の主要プロジェクトに邁進していく。ロシアの歴史上制裁下でも軍事航空宇宙産業は繁栄してきた』と述べ、欧米政府がエアバス・ボーイングをはじめとした海外産旅客機が導入できなくした制裁に対処する意向を示しています。


Photo : Международный аэропорт Шереметьево

 先日プーチン大統領は、A320やB737の同等クラスとなるMS-21/MC-21について言及し、同型機は競争力があり競合する欧米機に比べ同等の性能を有し、多く部分では同型機の方が優れているとコメントしており、当面海外製の旅客機が入手困難になろうとも、この問題を克服できるとしています。

 現在開発中のロシアの統一航空機製造会社/UAC傘下のイルクートとヤコブレフが開発しているMS-21/MC-21は、当初はアメリカのプラット・アンド・ホイットニー社のエンジンで設計されましたが、2014年のクリミア危機の制裁などの影響もあり、エンジンのオプションが追加され、2020年12月にロシアのユナイテッドエンジンコーポレーション製エンジンで飛行に成功しています。

 既報の通りロシアは、リース機を事実上窃盗するという法律を制定したことから、今後航空業界においては孤立することは必至であり、いずれこれらのリース機においても部品の不足などにより運航が困難になることから、国産機が唯一の望みとなっています。

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