アメリカ・アリゾナ州フェニックスに拠点を置くインディゴパートナーズは、ITAエアウェイズの経営権取得へEOI(関心表明)を提出したことがわかりました。
これは複数の地元紙が政府関係者からの情報をもとに報じたもので、具体的な提案内容は明らかになっていないものの、同ファンドはITAの経営権取得を目指すようです。
インディゴパートナーズは、フロンティア航空(アメリカ)、ウィズエアー(ハンガリー)、ジェットスマート(チリ・アルゼンチン)、ボラリス(メキシコ)に出資するファンドとなり、LCCの運営を得意とするグループとなることから、FSCとなりITAに関心を持ったことは業界では意外性をもって報じられています。
これによりルフトハンザグループとスイスを拠点とする海運大手のMSCグループによるEOI、デルタ航空とエールフランスKLMと国際的なファンド(企業不明)によるEOI、そして今回のインディゴパートナーズによるEOIの提出により、計3つの組織が経営権取得を目指し争う状況となっており、今後イタリア政府がどのような決断を下すのか注目となります。なお少なくとも複数から関心を集めていることで、買収価格は上がるものと推測されます。Photo : ITA Airways