機材 航空ニュース 貨物

BOCアビエーション、エアブリッジカーゴに対しB747-8Fの返却を求め提訴

 シンガポールの航空機リース会社のBOCアビエーションは、ロシアのエアブリッジカーゴに対してリースしているB747-8F(VQ-BFE、VQ-BFU、VP-BIN)の返却を求め提訴したことがわかりました。

 BOC側は、欧州がロシアに対して制裁が決めた時点で、エアブリッジカーゴに対し航空機の返却を求めましたが、エアブリッジカーゴはこれを拒否したほか、機材の登録国であるバミューダが耐空証明を取り消したにも関わらず、差押を避けるために、耐空証明無しで機材をモスクワまで移動させたことがわかっています。

 またBOCは、航空機所有者の権利を保護するケープタウン条約の条項に基づき、航空機を直ちに差し押さえる権利を有していたものの、この効力は発揮できず、現状ではエアブリッジカーゴが違法保有している状態となっています。

 なお現在エアブリッジカーゴは、アメリカ商務省などの措置により、全ての運航を取り止めています。

 今後もこのような訴訟が続くものとみられますが、実際に航空機を回収できるかは見通しがたっていないのが現状となります。Photo :Международный аэропорт Шереметьево

アメリカ商務省、輸出規制違反でロシア機の制裁対象の100機のレジを公開 ボーイング機の運航を禁止

バミューダ航空当局、税対策で登録されているロシア機の約740機を対象に耐空証明を取り消し 失効後もロシアは機は飛行を継続

プーチン大統領、リース機の窃盗を合法化する新法に正式署名