韓国政府は、2022年内に国際線の運航規模をコロナ以前となる2019年50%まで回復させる計画を策定しました。
現時点では5月からこの計画を実施する予定とみられており、3段階に分けて年末までに徐々に国際線の運航を回復させます。
韓国の国際定期便の運航便数は、2019年に週間約4800便でしたが、現在は約400便程度となっており、これを5月から段階的に増やすのと同時に、仁川空港の一時間あたりの到着可能便数を現在の10便から従来の40便まで段階的に増やします。
5月の第一段階では、毎月100便増便し、一時間あたりの到着可能便数も20便とし、7~8月頃は第2段階として毎月300便ずつ増便し到着可能便数も30便まで増やします。そしてエンデミックになるとみられる10月頃には第3段階として2019年の50%水準まで運航便数を引き上げるとしており、コロナからの脱却を国主導で目指す考えです。
また長期的には現在行っている到着時のPCR検査を撤廃する方針としており、これは受け入れ人数の増加と共に検査場のスペース確保が難しくなることも一因としています。
既に北米・東南アジアでは東アジアに先行してコロナ規制が緩和されており、今後日本も規制緩和が遅れると、乗り継ぎ需要などの獲得にも影響が出て他国のハブに需要が流れ可能性もあり、日本も航空分野においてコロナからの具体的な脱却計画を策定する時期にきていると思われます。Photo : Korean Air