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タイ国際航空、ファーストクラス搭載の2機のB777-300ERを受領 再建下での導入には裏事情も

 現地時間2022年4月5日、タイ国際航空は、新造機となる2機のB777-300ERを同日に受領しました。

 今回の受領機は、2018年にボーイングとの間で交わされた3機のB777-300ERを導入する契約の一部となりますが、タイ国際航空は、新型コロナウイルスの影響が決定打となって破産保護を受けたことから、この契約が白紙化される可能性が高いとみられていましたが、実際には当初の契約通りとなりました。

 受領したのは、HS-TTAとHS-TTBとなり、残る1機のHS-TTCは、エバレット工場でテスト飛行したことが確認されており間もなくデリバリーされるとみられます。

 また、保有機材を削減している同社が新造機を受領したことで違和感を感じるものとなりますが、これらの受領機の特徴は、ファーストクラスを搭載していることとなります。これまで同社がファーストクラスを提供する機材は、B747、A380でしたが、これらの機材は退役済みもしくは退役を予定していることから、今後ファーストクラス需要を今回受領したB777-300ERで対応します。

 ただ実際の事情としては、一部ジャーナリストの情報で公式な情報ではありませんが、国王の移動に対応するためとの情報もあり、これを考慮するとこのような状況下でも受領したことに説明がつくものとなります。

 なお同機は、4月末よりバンコク/スワンナプーム~ロンドン/ヒースロー線に投入される予定となっています。参考までに座席構成は、ファーストクラス8席、ビジネスクラス40席、エコノミークラス255席の計303席仕様となります。Photo : Thai Airways

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