エティハド航空とエミレーツ航空は、2023年中旬にもパンデミック以前の航空需要に回復するとの見通しを示しました。
これはCAPAの会議で両社トップが述べたもので、エミレーツ航空のTim Clark社長は、新型コロナウイルスによるパンデミックが、航空業界にとって第二次世界大戦以降最大の影響を与えるものになったとの見解を示し、『世界経済はこのトラウマから抜け出し、乗り越えていくだろう』と述べ、現時点で2023年夏にはパンデミック以前の2019年水準に回復するとの見通しを示しています。
またロシア・ウクライナ戦争の影響により需要回復が若干遅れるとし、この戦争がなければ2022年後半に回復できたとしています。
そしてエティハド航空のTony Douglas CEOもエミレーツ航空同様の需要回復を予想しており、2023年中旬から終わりにかけて需要は回復するとし、搭乗率に関しては2022年3月は2019年3月よりも高くなったほか、上級クラスに関しては過去9ヵ月はパンデミック以前よりも搭乗率は高くなっているとしています。
予てからコロナとの共存に舵をきった国々のエアラインは、航空需要は順調に回復している模様で、世界でも特段水際対策が厳しいといわれる東アジアの国々のエアラインは、世界基準では需要回復に遅れるをとる事が予想されます。
Photo : Emirates