広島空港は、2022年度事業計画を策定し、国内線を中心とした運休路線の早期復便を目指す考えを示しました。
2022年度の方針は以下の通りとし、4点をあげています。
• 外部環境の変化に対応し、国内線を中心とした航空需要の獲得を図るとともに、国際線の翌年度以降の本格的な
回復に備えセールス活動と需要の掘り起こしを行う。
• 商業エリアの賑わい作り等で収益力を強化するとともに、今後の成長に向けてターミナルビル拡張を中心とした
計画を推進する。
• 地元自治体や地域経済界をはじめとする各種団体との連携・繋がりをより深めて利用促進を加速させる。
• 安全、安心を守る体制を継続、強化する。
具体的な施策として、•国内線を中心とした運休路線の早期復便、需要回復に向けたマーケティングを進めるとともに、長期的な路線拡充を促す新たな料金制度を導入し、本格的な需要回復に向け、FSC/LCC双方での新規路線の誘致活動を実施するとしています。そしてバスの新路線を含めた空港経由輸送ルート拡充等、将来的な航空貨物事業についてのマーケティング戦略を立案する計画としています。
またターミナルビル特定天井改修工事等を実施し、自然災害への耐性強化を行うとともに、新たな空間演出を実施し、立体駐車場の容量拡大も予定しています。
目標値は、国内線213万人、国際線6万人、貨物9,000トンとしています。
Photo : 広島空港
なお2025年度までの中期計画においては、30年間の将来成長を確かなものとするために、COVID-19による航空需要の一時的蒸発から速やかに立て直し、2030年頃に見込まれる関空・福岡の容量拡大、リニア開業等の外部環境の変化を勘案し、当初5年間を最重要期間として注力するとしています。