カンタス航空は、簡易的すぎるクルーレストをエコノミークラスに設置して物議をかもしています。
現在カンタス航空は、飛行時間12時間以上のブリスベン~ロサンゼルス線にA330を投入していますが、この機材には客室乗務員用のクルーレストが備わっていないことから、簡易的にエコノミークラスに設置していることがわかっています。
画像からわかるように、エコノミークラスの中央4席をブロックし、遮光のために上から毛布がかけられている状態となっており、酷い労働環境であると指摘する声が現地であがっています。
通常長距離路線においては、乗務員は客室部とは隔離されたエリアにおいて専用のクルーレストで法律で必要とされている仮眠休憩をとるか、客室部に天井から床までの仕切ることができるプライバシーカーテンにて休憩エリアを設け、そこで仮眠休憩をとりますが、今回確認された環境はあまりにも簡易的すぎてプライバシーも確保できていないことから、驚きの声があがっています。
現地紙などによると、昨今の情勢によるサプライチェーンの問題によりプライバシーカーテンの設置が間に合わなかったことや、現在労働条件で組合側と協議しているため、使用できる機材が限られたことなどから、このような休憩エリアとなったと同社は説明しているようです。