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ボーイング、B777Xの生産を2023年末まで停止 納入は2025年まで遅延することを発表

 ボーイングは、現在開発中のB777Xの納入時期が2025年まで遅延する予定であることを発表しました。

 ボーイングは、既に4機の飛行試験機と20機のB777Xを製造していますが、納入に至るまでの承認手続きなどにおいて時間を要しており、幾度となく遅延し、当初予定していた2020年の納入から大幅に遅れている状態となっています。

 今回ボーイングは、在庫の積み増しを避けるため、2023年末までB777Xの生産を停止すると発表し、これにより初号機の納入は2025年にずれ込む予定であるとし、この決定は現在問題を抱えているB787とB737MAX10に、当面注力する計画とすることが影響している模様です。

 既に顧客にもこの説明を行っており、今後同型機の導入予定のANAを含めた各社が機材計画を修正する必要が生じています。なお今回の遅延により同型機の開発において約150億ドルの余剰コストが発生する見込みとしています。Photo : Boeing

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