チャイナエアラインは、A330-300型機の機材更新でB787型機を導入する可能性があることがわかりました。
これは台湾を訪問していたアメリカ上院議員Lindsey Grahamが率いるアメリカ代表団が台湾の蔡英文総統と会談を行った際に、台湾側へB787の購入を要請したことから、政府が株式を保有するチャイナエアラインが今後導入する可能性があるとされています。
現在チャイナエアラインは、中長距離路線用機材として22機のA330-300型機を使用していますが、今後機材更新時期を迎える予定であることから、アメリカ側はこれをターゲットとして24機のB787の導入を要請し、台湾との経済協力の関係を強化したいとし、台湾が購入の決定を下すことに期待しているとしています。なお総額80億ドル規模の取引になるとされています。
ただ年々エアバス機の比率を高め業務の効率化を図っているチャイナエアラインにとっては、A330-300型機の後続機にはA330-900neoを選定したいのが本音とみられており、今回の半ば強引との言えるアメリカ側の要請には現地メディアも批判的な論調となっています。
しかしながら安全保障上の問題でアメリカとの協力関係が不可欠な台湾にとっては、アメリカと良好な関係を維持したいことから、今後政治的な判断によりB787型機が導入される可能性があるとみられています。Photo : China Airlines