エアバスは、ナローボディ機の世界最長の航続距離を誇ることになるA321XLRの試作初号機(MSN11000)の塗装が完了したことを発表しました。
この機体に施された塗装は、同型機の最大の特徴である航続距離をアピールするデザインとなっており、ニューヨークの自由の女神とローマのコロッセオが線で結ばれているほか、ロンドンのビッグベンとニューデリーのタージマハルなど、距離にして約7,000kmが想定される路線をイメージしたものとなっています。
A321XLR(Xtra-Long Range)は、既存のA321LRの航続距離を更に延長したモデルとなり、航続距離は8,700kmを誇ることになる予定です。この航続距離はナローボディ機で世界最長となりますが、これを実現するためにA321XLRでは主脚後部に位置するRCTの容量を増大させる計画です。
利用者目線では、ナローボディ機で長距離移動する時代が訪れ機内の快適度が危惧されますが、航空会社にとっては効率的に長距離輸送ができる機体として期待されており、注目を集めている機体となります。なお日本線においては、ジェットスターが日豪線に投入する予定としています。
現在のところ初飛行は、早ければ5月末、遅くとも6月に行う予定となっており、ほぼスケジュール通りに開発が進んでいます。