ルフトハンザドイツ航空は、導入予定のB777Xにおいて開発が遅延していることから、機材計画を再考していることを明らかにしました。
これはルフトハンザグループのCarsten Spohr CEOが5月5日の決算発表において明らかにしたもので、B777Xの納入が2025年に延期されたことを受け、現在ボーイングと補償などについて協議を行っており、協議内容の一部として、他機種を割引価格で購入することなどが挙げられています。
またA340-300/600型機の使用期間を延長することなども検討しているとしたほか、退役が確実となっているA380については、これまで同様退役させるという考えに変わりは無いとしながらも、今後急速に需要回復した際は、一部のA380の復帰を検討する可能性がごく僅かながらあるとしました。
同社は、コロナ禍において元フィリピン航空のA350を格安に導入したほか、ウクライナ情勢により余剰となる可能性のある機材を格安に導入する意欲をみせるなどしており、あらゆる手段で効果的に機材調達を図っています。
なお同社は、2013年に20機のB777Xを確定発注し、初号機は2021年に初号機を受領する予定であったことや、B787の納入遅延も相重なり機材計画に大幅に狂いが生じているのが現況となっています。Photo : Lufthansa