アエロフロートロシア航空向けに製造され、ロシアのウクライナ侵攻に対するEUの制裁によりデリバリーが出来なくなったA350-900型機は、既に新規顧客を獲得した見込みであることがわかりました。
アエロフロートロシア航空は、計22機のA350-900型機をエアバスに発注し、これまでに7機を受領していますが、現在のところ少なくとも2機の製造が完了しデリバリー待ちの状態となっていることが確認されています。
この2機(VP-BYE、VP-BXS)は、デリバリーが不可となったことから、シャトールー空港で保管されていましたが、今月に入りトゥールーズへ移動したことが確認されています。通常であれば保管場所から移動させる必要がないことから、これはこれらの機材に新規顧客が見つかり再塗装する可能性があるためと推測されます。
現在までに顧客は判明していませんが、これまでにルフトハンザドイツ航空がロシア・ウクライナ戦争による行き場を失った機材の導入に意欲を示しているほか、今後同型機の導入が噂されているエアインディアなどが候補になるとみられています。上記見方が正しければ、近日中にも塗装を終えて新規顧客が判明するものと考えられ、注目が集まります。Photo : Airbus
ルフトハンザ、ロシアへの制裁で生じたロシア向けの余剰機材を格安で導入する事に期待 A350・A320neo・B777Fが候補