フィンエアーは、A330-300型機の一部機材の削減を検討していることがわかりました。
同社は、ヘルシンキをハブとして東アジアとヨーロッパを最短距離で結び、欧州各地への乗り継ぎ需要を獲得するという地域特性を生かしたビジネスモデルを展開していましたが、ロシア上空の飛行ができなくなったことにより、このビジネスモデルの成立は不可能となりました。
フィンエアーのTopi Manner CEOは、ロシアの上空の飛行不可が永続化することを想定しているとしており、これに伴い事業計画の再策定、保有機材の見直しを行うとしています。このようなことから、現在運休している日本路線の多くの再開が難しいと考えられます。
現在フィンエアーは、事業の再策定に着手していますが、まずは余剰機材の削減によりコストを削減することを検討しています。既に余剰機材を活かしてルフトハンザドイツ航空傘下のユーロウイングスディスカバーにA350-900型機を3機とブリテッシュエアウェイズに4機のA321をウェットリースすることが決まっています。
なお現在同社は、8機のA330-300型機を保有していますが、4機が保管状態となっており、同型機の性能上アジア線のロシア上空迂回ルートで使用できないことから、削減の最有力候補となっています。Photo : Helsinki Airport