エミレーツ航空は、発注しているB787型機の受領が少なくとも1年遅れる見込みであることを明らかにしたとReutersが報じました。
同社は、発注している計30機のB787-9型機の受領を2023年から開始する予定でしたが、ボーイングが抱えるB787型機の品質問題による納入停止により、現時点では少なくとも1年遅れるとしています。同社のAdel Al Redha COOは『2023年に納入が実現しないことは確かです。2024年にも実現しないかもしれない』と述べており、今後受領時期が更に遅れる可能性も示唆しています。
また今後の主力機として発注している115機のB777Xに関しても2025年までの受領延期が決定しており、これらの影響を受け、エミレーツ航空は既存のA380とB777-300ERの計100機以上の改修を15億ドルを投じ行うことを決定しています。
既にエミレーツ航空社長はボーイングに対して強い不満を示しており、今後何らかの補償が行われると考えられます。なお50機発注済みのA350-900型機に関しては、予定通り2024年からの受領を予定しています。