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エミレーツ航空、A350-900型機においても受領が遅延 導入予定の3機種が遅延に

 エミレーツ航空が導入を予定しているA350–900型機の受領時期が遅れる見込みであることがわかりました。

 これまでA350型機に関しては、予定通りの2023年5月の受領を予定しているとみられていましたが、エミレーツ航空のAbdel Adel Ahmad Al Redha オペレーションチーフは、地元紙に対して初号機の受領は2024年8月になる予定であることを明らかにし、当初の予定から遅延することが明らかになっています。

 同社はA380の生産中止決定を受け、発注していたA380型機39機をキャンセルし、最終的にA350-900型機を計50機(約160億ドル)導入する契約を2019年にエアバスと結び、初号機は2023年5月の導入を予定し2028年に完納するスケジュールとしていました。

 エミレーツ航空は、今後の機材更新でB777X、B787-9、A350-900の受領を予定していますが、既にボーイング機に関しては遅延が決まっており、エミレーツ側はボーイングに対し強い不満を示しています。今回新たにA350型機の受領遅延が明らかになったことで、導入予定の全機種で遅延が発生し、今後の機材計画に大きな影響が出ていることが推測されます。

 なおこれまでにエミレーツ側は、エアバスに対してボーイングに対してのように表立って批判をしていないことから、既に何らかの折り合いをつけているものと考えられます。Photo : Airbus

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