日本に就航予定のノーザンパシフィック航空は、アイスランド航空のB757型機をウェットリース(乗員+機材)する計画であることがわかりました。
同社は、アラスカのアンカレッジを拠点としてアジア主要都市とアメリカ主要都市への運航を予定しており、今後東京/成田・大阪/関西・名古屋/中部・ソウル/仁川線の開設を予定し、乗り継ぎ需要を獲得する計画で、2022年後半にも運航を開始する予定です。
今回明らかになったのは、アイスランド航空の4機のB757型機をウェットリースするものとなり、これはロシアの領空通過権の問題が絡んでいる模様です。
Photo : Iceland Air
当初の計画では、既に保有している自社のB757型機で日本・韓国に就航する予定でしたが、現在ロシアとアメリカ双方は、相手国の領空通過を認めていないことから、この問題が影響し北太平洋エリアの迂回ルートの採用に伴いETOPSの取得が必要になったとみられ、同社が保有するB757型機はETOPS機ではないことから、この問題を解決するためにETOPSを取得済みのアイスランド航空機をウェットリースして、今後日本路線に就航するものと考えられています。
ロシア・ウクライナ戦争による航空業界への影響は大きく、長期化により特に極東エリアは今後も影響を他エリアよりも多く受けるものと考えられます。