ANAとシンガポール航空は、共同事業(ジョイントベンチャー/JV)の開始に向け計画を推進しています。
2020年1月31日、ANAとシンガポール航空は戦略的包括提携契約を締結し、既存のコードシェアをさらに拡大しつつ、2021年ウインターダイヤからのJV開始を目標とすると発表していましたが、その後の新型コロナウイルスの影響などにより計画の変更が余儀なくされた状態となっていました。
今回シンガポール航空のGoh Choon Phong CEOは、先日ANAの最高経営責任者とJV案について話し合いの場を持ち、この計画が順調に進んでいることを明らかにしたとFlight Globalが報じており、コロナからの本格的な回復期に入った両社がこの計画を推進するものとみられます。
Goh Choon Phong CEO Photo : Airbus
現在までにシンガポールの競争消費者委員会(CCCS)が、このJVついて意見公募を行ったことがこれまでの大きな動きとなり、今後航空法に基づき独占禁止法適用除外(ATI)となる協定の認可を取得すると、JVが開始できる予定となります。
今後ANAがシンガポール航空との共同事業が実現するとユナイテッド航空(アジア‐北中南米間)、ルフトハンザ航空グループ(日本-欧州間)とのジョイントベンチャーに次いで3番目であり、ANAにとってアジア・オセアニア域内での初めてのジョイントベンチャーとなります。