キャセイパシフィック航空は、パイロットのアメリカ拠点を閉鎖する方針であることがわかりました。
現地紙によると、アメリカ拠点の組合に対して、今後拠点を閉鎖する予定であるとの通達があったと報じており、これによりキャセイパシフィック航空は、海外を拠点とするパイロットがいなくなることになります。なお同社は、新型コロナウイルスの影響によるコスト削減の一環として、これまでにイギリス、カナダ、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドの拠点を閉鎖すると共に人員整理を行っています。
今回対象となるパイロットは、香港を拠点とすることが提案されるとみられていますが、世界的にコロナからの回復期において人員不足が各国で深刻となっている状況であることから、当事者が香港拠点を選ぶ可能性は低いとみられています。
コロナの長期化と、未だに厳格な水際対策を敷いている香港政府の影響により、同社の正常化の見通しはたっておらず、多国籍のパイロットが在籍していることで有名であった同社は、大きく変化してしまうことになりそうです。Photo : Cathay Pacific
キャセイパシフィック航空、2025年までにA350の長距離路線において巡行中の一時的なパイロット1名での運航を検討 3名体制から2名体制へ