運輸審議会は、エアドゥが申請していた札幌/新千歳~福岡線の開設および、混雑空港である福岡空港のスロットを使用することは適当であると答申しました。
エアドゥは、2022年7月1日より札幌/新千歳~福岡線をB737-700型機でデイリー運航する計画ですが、混雑空港に指定され、発着制限(1時間の発着回数の上限を38回内到着回数20回)のある福岡空港への就航を予定することから、国土交通省は運輸審議会に対し諮問を行っていました。
今回運輸審議会は、運航計画に定める福岡空港での発着は、他の航空運送事業者を含む時間帯ごとの使用状況等から判断すれば、この発着調整基準に合致するものと認められ、福岡空港における航空保安業務提供時間からも妥当なものであり、発着調整基準に反するおそれはないものと認められるとしました。
また同路線においては、現在ANAが1日1往復、JALが1日2往復、スカイマークが1日1往復、ピーチが1日1往復の運航をそれぞれ行っていますが、エアドゥの参入により一層の多頻度運航と競争の促進が図られ、利用者の選択肢が広がり、利用者の利便に適合する輸送サービスが提供されることを勘案すると、本件申請は福岡空港を適切かつ合理的に使用するものであると認められ、国土交通大臣が本件申請を許可することは適当であると認めています。
これによりエアドゥは予定通り2022年7月1日に同路線に新規就航する運びとなり、利用者にとっては競争が促進されることにより格安な運賃で利用するできるなどのメリットを受けることができると想定されます。Photo : AIRDO