エアバスが開発を進め、ナローボディ機の世界最長の航続距離を誇ることになるA321XLRの初号機は、2022年6月15日に初飛行を計画していることがわかりました。
試験飛行は、ハンブルク・フィンケンヴェルダー空港で行われ、現地時間午前11時(日本時間午後6時)頃の離陸を予定しています。当日は天気が良好な場合のみ試験飛行を行う予定としていますが、現時点では晴天の予報となっていることから予定通り実施される見込みです。
A321XLRの運航開始は当初2023年に予定されていましたが、火災リスクなどに関する問題の認証に時間を要することから、同型機の運航開始は2024年に延期されています。
このように遅延が発生しながらもエアライン側の同機に対する期待は引き続き非常に高いものとなっており、今まで大型機では採算ラインに乗らなかったような都市間の新路線開設などが期待されています。また競合することが予想されていたボーイングのNMA(New Midsize Airplane・非公式名B797)が構想段階にして大幅な遅れが予想されており、エアバスが受注を伸ばすことが予想されています。Photo : Airbus