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バイデン政権、トランプ前大統領のエアフォースワンの新塗装案をコスト削減のため破棄

 バイデン政権は、トランプ前大統領が提案した大統領専用機エアフォースワンの新塗装計画案を破棄する事を決定しました。

 現在のエアフォースワンは、青・白を基調としたデザインとなり、ジョン・F・ケネディ前大統領時代から大きな変更が加えられていませんが、今後新造機となるB747-8型機を改造した大統領専用機の導入に伴い、よりアメリカらしい赤・白・青を基調としたデザインへ変更する案をトランプ前大統領が在任時に示していました。

 今回バイデン政権は、この新塗装を採用することで、受領までの時間が更にかかりコストが上昇する恐れがあることから、この案の破棄を決定したとしています。具体的には、胴体下部とエンジンカウルをダークブルーの塗装にすることで、機内温度が過度に上昇する一因となる可能性があることから、その対処にコストがかかるためとしています。

 このようなことから、新エアフォースワンには少なからずデザインに変更はあるものの、基調とする色に変更は無いものとなります。なお当初2024年の受領を予定していましたが、サプライチェーンの問題やボーイングと下請け業者との問題などの影響により、現時点の納入は2026年を予定しています。Photo : MSNBC

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