S7航空は、傘下LCCとして2022年7月にシトラスのブランド名で運航を開始する予定でしたが、この事業計画を凍結しすることを明らかにしました。
当初の計画では、4機のA320neoで運航を開始し、毎年6~8機のペースで保有機材を増やし2024年までに20機以上の体制とし総旅客数を700万人以上とする計画としていましたが、ロシアのウクライナ侵攻による各国の制裁により、機材調達が不可能となったことから事業計画を一時凍結します。
以前までは、アエロフロートロシア航空傘下のポベーダ航空に続き2社目のLCCが誕生することで国内外から期待がかけられていましたが、ロシア政府の暴挙により、ロシア国内各社はほぼ国際線の運航を停止する羽目になり、今後の成長戦略も描くことができない状態となっています。
現在も政府の指示によりリース機を窃盗した状態となっていますが、S7航空などの民間エアラインは水面下でリース会社と交渉しているとの情報もあり、政府に対して少なからず不満を持っているとも考えられます。ただ当面ロシアの航空業界は孤立することが予想されており、限られた路線・需要・機材で経営を継続させることが最優先課題となります。