エアバスは、世界中で短距離路線の主力機として運用されているA320型機の最大座席設置数を増加させる事を検討していることがわかりました。
1992年、規制当局はA320型機の最大乗客定員を180人として承認しましたが、現在はオプションにて後部ギャレー部分を縮小することにより、最大乗客定員は186名とすることが可能となっています。
Photo : Airbus
今回明らかになったのは、この定員数を更に増加させるものとなり、現時点で194席仕様とすることを想定している模様です。具体的には、現在の座席間隔をごく僅か狭め、主に非常口部分に一部重なる形で座席を設置することにより座席数の増加を実現させます。
これにより、現行の1列目前に2-2で座席を設置、後方に3-3の座席を1列追加、そして更にその後ろの列に2-2の座席を設置することにより計194席仕様とすることが可能となります。
今後エアバスは2024年から2025年にかけて承認の取得を目指すものとみられ、仮に承認されると、主にLCCなどの需要が見込まれると推測されます。ただ、利用者にとってはより圧迫感を感じることも考えられ、今回の仕様変更はあくまで航空会社に利があるものとなります。