機材 航空ニュース 貨物

長らくボーイング機で機材構成していたシルクウェイウエスト航空、A350Fを2機発注

 エアバスとシルクウェイウエスト航空は、2機のA350Fの購入契約を結んだことを発表しました。

 アゼルバイジャンの貨物エアラインの同社は、これまでB747Fの運用で機材計画を立てていることで知られ、2018年には20機のB747-8Fが必要であるとし、同型機の開発が中止される可能性について懸念を示していました。

 今回新たにエアバスのA350Fが同社に納入されることが決まり、ボーイングにとっては大きな痛手となり、背景にはボーイングのあらゆる機種の開発遅延や、エアバスの大幅な値引きなどが推測されます。

 今回の契約においてシルクウェイウエスト航空のWolfgang Meier社長は『エアバスと契約を結ぶことができ、大変うれしく思います。この新しい航空機の導入が私たちにもたらす成功に自信を持っています。この契約締結は、私たちの成長における新たなマイルストーンとなります。この契約により、今後15年から20年にかけて、世界の航空貨物市場における当社の主導的地位が強化されることは間違いありません』と述べています。

 A350Fはエアバスが貨物機市場でボーイングの牙城を切り崩すために開発される貨物機で、これまでに6社から31機の受注を獲得しています。Photo : Airbus

B777XFとA350Fのどちらが受注を伸ばすのか 全長差は10cmでほぼ同サイズ 航続距離はボーイングに軍配か

エアバスCEO『A350Fはワンマン運用機の最初の候補に適している』

フェデックス、B777XFもしくはA350Fの導入を検討