スカンジナビア航空/SASは、日本の民事再生法に相当するチャプター11をニューヨークの裁判所に申請した事を正式発表しました。
同社は、2月に発表した再建計画を加速させることが今回の申請の目的であると述べており、計画実行に向け、SASとその一部の子会社は、裁判所の監督の下で行われるチャプター11の適用を自主的に申請したとし、9〜12か月かけて手続きを完了する予定です。
SASは新たな投資家を募る必要があり、そのためには、一時帰休させているスタッフや、ロシアの領空問題やアジアでの回復の遅れのために保管しているリース機を含め、会社全体でコストを削減する必要があり、保有機材の再編成などを行う予定であると述べています。また現在抱えているストライキ問題においては、財務状況にマイナスの影響を与え、長引けば、その影響は重大になる可能性があるとしています。
同社のAnkovander Werff CEOは、『チャプター11のプロセスは、通常どおりビジネスを継続しながら、変革を加速するための法的ツールです。このプロセスにより、お客様にとってさらに優れた航空会社となると確信しています。SASをより競争力のある航空会社にするためには、チーム全体の貢献と負担の分担が必要です。 スカンジナビア航空のパイロット協会にストライキを終わらせ、このプロセスに建設的に貢献するよう期待します。』と述べています。Photo : SAS