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エミレーツ航空、ヒースロー空港が要請する乗客制限に合意

 エミレーツ航空とロンドンのヒースロー空港は共同で声明を発表し、ヒースロー空港が要請している乗客制限において双方が合意したことを明らかにしました。

 現在ヒースロー空港においては、新型コロナウイルスの影響を受け大幅に人員を削減した影響で、航空需要の回復に対応できず地上ハンドリングが混乱している状況となっています。

 このようなことから、ヒースロー空港は各エアラインに対して搭乗客の制限や発着時間の変更を要請し対処することを決め、この決定に対してエミレーツ航空がヒースロー空港側の準備不足として批判し、要請に応じない姿勢を示していました。

 しかしながら一転してエミレーツ航空は要請に応じる姿勢を示し、ヒースロー空港に協力するため、8月中旬までヒースロー空港発のフライトの販売を制限し、キャパシティーの調整に努めるとしています。なお該当期間においては、運航便数に変更は無く、各便において搭乗客を制限する予定となります。

 これまでに合意に至った経緯などは明らかにされていませんが、スピード決着となった裏には、エミレーツ航空が応じるに値する何らかの取引があったと推測されます。Photo : Airbus

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