カンタス航空の貨物部門のカンタスフレイトは、Eコマース商品の需要増加に伴い、A321P2F「Passenger to Freighter(旅客機から貨物機)」を6機追加導入すると発表しました。
2024年初頭から2026年半ばにかけて順次導入される予定の6機のA321P2Fは、今後機材更新が必要となる5機のB737BCFの更新機となります。
A321P2Fは、1機あたり23トンの貨物を輸送でき、旧型の737Fよりも9トン多く、貨物1トンあたりの燃費が約30%向上しています。カンタス航空は現在、3機のA321P2Fを保有しており、残りのB737Fをこれらの新型機と入れ替えることにより、機種の簡素化、訓練やメンテナンスのさらなる効率化を実現することができるとしています。
今回の発表に伴いカンタスグループのAlan Joyce CEOは以下のように述べています。
「カンタス航空は、オーストラリアのサプライチェーンにおいて重要な役割を担っており、今回の投資により、翌日配達の需要増に対応できるよう事業を拡大することができます。オーストラリアの人々が急速にオンラインショッピングに移行するに伴い、貨物事業はパンデミック時にグループ内で際立った業績を上げています。このシフトは一時的なものですが、コロナ関連の規制がほぼすべて解除された現在でも、需要は大流行前のレベルをはるかに上回っています。今回の機材の導入は、カンタスの国内貨物便に対する過去最大級の投資であり、貨物便がより多くの需要を取り込むことを可能にし、貨物便の収益と利益をさらに拡大する機会を提供するものです。」Photo : Qantas