イタリアのフラッグキャリアで国営のITAエアウェイズの民営化が予定されていますが、現在のところデルタ航空とエールフランスKLMグループが優勢であることがわかりました。
これまでのところルフトハンザグループが優勢とみられていましたが、イタリア財務省は、デルタ航空とエールフランスKLMと投資ファンドのCertaresから成るコンソーシアムと独占交渉に入ったことを明らかにしています。
この情勢の大きな変化には、保有株式の割合が大きく影響しているとみられ、ルフトハンザグループが80%の取得を計画したのに対して、デルタ航空とエールフランスKLMグループは55%となります。同政府は、一定の影響力を持ちたいとの思惑があるとみられており、これが影響しデルタ航空とエールフランスKLMグループが優勢になったとみられます。
この報道を受け、ルフトハンザグループは『ITAの完全な民営化を選択しない道が選ばれているようだ』とコメントしています。
イタリアは、ドイツ、スペイン、フランスに次ぐEUで4番目に大きな航空市場となり、ルフトハンザグループが買収してスターアライアンスが更に大きなアライアンスになると予想されていましたが、現状ではそれは難しいものとなっているとみられます。Photo : ITA