現地時間2022年9月15日、ボーイングのDavid Calhoun CEOは、B787型機の貨物専用機の開発を検討していることを明らかにしました。
B787Fの開発は、B767Fの後続機として検討されているもので、B767Fは国際民間航空機関/ICAOが決議したCO2排出量の規定により、2028年以降現状のモデルでの製造が難しくなることから後続機が課題となっており、その解決策の候補の一つとしてB787Fが検討されています。なおB777Fも同様の問題を抱えていましたが、B777XFの開発が決まったことから、この問題をクリアできており、残るは中型貨物機が課題となります。
今回B787Fの開発が選択肢の一つであることが同CEOより明らかにされましたが、このほかにも新型機の開発も検討しているとみられ、今後ボーイングがどのような決断を下すのか注目されます。
なおB787においては、炭素繊維を多く使用していることから、大型貨物ドアを設置した際の強度が課題になることが指摘されているほか、B767よりも一回り大きいことから、現在の貨物エアラインが使用している駐機エリアでの駐機スペースが限られる問題なども指摘されており、これら課題を鑑みて、B767Fの後続機を決定していくものとみられます。Photo : Boeing