アメリカ議会は、ボーイングが開発を進めるB737MAX10とB737MAX7の新基準適用免除を決定したことがわかりました。
この問題は、B737MAXの墜落事故を受け、アメリカ議会は2020年末に2023年以降認証された航空機に関しては、連邦航空局(FAA)が義務付ける最新の飛行システムへの適合を義務付けているもので、開発が遅れた上記2機種がこの対象になることから、ボーイングは免除を求め、仮に認められなかった場合は開発中止も辞さないとして議会を牽制していました。
もし対象となった場合は、すべての新しい安全技術を搭載する必要があることから、コストがかかり、認証までのスケジュールがさらに長くなり、同機のセールスポイントであったパイロットの機種移行の追加訓練不要というのが必要となっていまう事態に陥いることや、結果的にボーイングの業績悪化はアメリカ経済に大きな影響を与えることから、議会が安全を謳った新基準とのバランスでどのような判断を下すのか注目されていました。
今回免除が認められたことにより、ボーイングにとっては一気に見通しが明るくなり、今後開発が順調に進むことが期待されます。Photo : Boeing