ルフトハンザグループは、ITAエアウェイズの買収に向け正式にイタリア政府に入札を申し出たことを明らかにしました。
同グループは、イタリア経済財務省に提案を行い、同省と覚書を締結して独占的に交渉を継続したいと考えおり以下のように声明を発表しています。
「この協議では主に、出資の可能性、ITAのルフトハンザ航空グループへの商業的・経営的統合、およびその結果として生じるシナジーに焦点を当てることになります。拘束力のある合意に至った場合、その実行は関係当局の承認が条件となります。我々にとって、イタリアは本国と米国を除く最も重要な市場です」
以前までルフトハンザグループは、スイスを拠点とする海運大手のMSCグループと共同での入札を予定していましたが、同グループは、イタリア政府の右往左往する方針に痺れを切らし撤退しており、今回はルフトハンザグループが単独でイタリア財務省との交渉を行っています。なお以前まで最有力で独占交渉を行っていたデルタ航空とエールフランスKLMと投資ファンドのCertaresから成るコンソーシアム交渉が決裂しています。
現段階では、ルフトハンザグループが買収の最有力候補となっており、仮に買収が実現すると、ITAエアウェイズがスターアライアンスに加盟する可能性が高まります。Photo : ITA Airways
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