エアバスはA350型機に使用する塗装剤を変更したことがわかりました。
エアバスとカタール航空は、A350型機の塗装劣化問題により現在も対立した状態となっていますが、この問題に関連する箇所の塗装剤をエアバスが変更したことがわかりました。
エアバスは、被雷対策として落雷を安全に分散させるために設計されたエキスパンド銅箔*(Expanded Copper Foil/ECF)をパーファレイティド銅箔*(perforated copper foil/PCF)に変更しており、2022年末から納入された機体に既に使用されていることをReutersが報じています。
現在もエアバスは 安全性に問題は無いとの立場を示していますが、実際に塗装剤を変更したことにより、今後裁判の結果に何らかの影響を与える可能性があることが指摘されています。なお両社は、和解が実現しなければ2023年6月から裁判が開始される予定となっています。Photo : Airbus