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注目を集めるサウジアラビア拠点の新エアラインのリヤド航空、B787-9型機を最大72機導入する契約をボーイングと締結

 サウジアラビアの新国営エアラインのリヤド航空は、B787-9型機を最大72機導入する契約をボーイングと締結しました。なおサウジアラビア航空/サウディアも国家戦略の一環で同日にB787の追加導入を決定しています。

 契約の詳細は、B787-9型機を確定39機とオプションで33機導入する契約となり、現時点では全てボーイング機で就航を迎えるとみられており、初号機の受領は2025年とみられています。

 今回の契約締結に際し同社のTony Douglas CEOは『この新しい航空会社は、世界の航空旅行の未来を形作る中核となり、顧客体験の面で真の変革者となるというサウジアラビアの野心的なビジョンを反映しています。リヤド航空は、デジタル技術の革新とサウジアラビアの真のおもてなしを融合させ、シームレスな旅行体験を提供することをお約束します。リヤド航空は、世界的なコネクターであると同時に、サウジアラビアへの観光・ビジネス旅行を促進する手段であると位置づけており、B787-9型機はより広いネットワークを構築し、サウジアラビアや世界中の多くの目的地とお客様をつなぐことになります。』と述べています。

 またボーイングの民間航空機部門のStan Deal CEOは『この契約は、ボーイングおよび当社のサプライチェーン全体でアメリカの航空宇宙製造業の雇用を支援しながら、世界クラスの旅行体験を提供するというリヤド航空の取り組みを支援する重要な受注です。私たちは、サウジアラビアの航空セクターの革新と持続可能な成長を促進するために、約80年にわたるパートナーシップを築いてきたことを大変誇りに思います。』と述べています。

 サウジアラビアは、今後世界的に石油需要が減少することが予想されていることから、経済の石油輸出への依存度を下げる方針を示しており、その代替策として航空事業と観光事業に注力し、航空事業においては、リヤド航空とサウディアをエミレーツ航空・カタール航空・エティハド航空・ターキッシュエアラインズに対抗するような、エアラインに成長させる戦略を示しています。

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