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【注目】成田空港、新ターミナルの候補地およびターミナル内のイメージを公開 新ターミナルは第2ターミナル南側への建設が最有力

 成田空港は、新ターミナルの候補地およびターミナル内のイメージを公開しました。

 成田空港は、今後B滑走路の延伸、そしてC滑走路(第3滑走路)の新設により年間発着枠が大幅に拡大する予定ですが、これに伴い新ターミナルの建設を検討しています。

 これまで第4ターミナルのような案も検討されましたが、有識者会議では、競争力がある空港を目指すにはワンターミナル化が望ましいとして、巨大ターミナルを建設する方針にほぼ固まったとみられています。

 今回成田空港は、中間とりまとめとして新ターミナルの候補地、新ターミナルへの移行方法、新ターミナル内のイメージを公開しており、より具体化した内容が公開されています。

 まず新ターミナルの候補地は、滑走路の配置とバランスの取れた位置にあること、ある程度まとまりのあるエリアが確保可能なこと、既存ターミナルの運用を継続しながら段階的な整備が可能なこと、アクセス機能(鉄道・道路)の接続が可能なこと、という条件を満たすことのできる第2旅客ターミナル南側を候補地として、計画を深度化する予定です。

【フェーズ1】第2ターミナル南側に新旅客ターミナルの半分を整備し、第2・第3ターミナルを接続して暫定的なワンターミナルとすることにより、乗継利便性の向上、固定ゲート等の一部施設の共用化による高効率な運用を実現。

【フェーズ2】第1ターミナルを閉鎖し跡地に新旅客ターミナルの残る半分を整備して、第2・第3ターミナルを閉鎖。フェーズ2完成後は、チェックイン、保安検査、出入国手続き等の本館機能を集約することにより、旅客にとってのわかりやすさや利便性の向上、更なる効率性・柔軟性の向上を実現


Photo : NAA

 また新貨物地区の配置については、旅客ターミナルと同様に滑走路の配置とバランスの取れた位置にあること及びある程度まとまりのあるエリアが確保可能なことに加えて、高速道路網(特に圏央道)とのスムーズなアクセスが可能であることや、土地利用規制の弾力的活用による隣接物流施設との一体的な運用が可能であることが重要な要素であることから、B滑走路とC滑走路の中間となる、新規に用地を取得する空港東側エリアを候補地として、計画を深度化する予定です。

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