エアインディアのCampbell Wilson CEOは、今後もロシア上空の飛行を継続する考えをメディアに対して明らかにしました。
ロシアのウクライナ侵攻後、多くの西側諸国とロシアは互いに自国領土の飛行を禁止する措置としましたが、中立的な立場とされるインドにおいては、現在もロシアに対して年間数100万ドル(数億円)の上空飛行料を支払っているとされています。
このようなことから各国が批判しているほか、一部航空協会は、競争環境の歪みを指摘しており、今後何らかの膳所措置が必要になる可能性を指摘しています。
このような批判がある中で同CEOは、ロシアのウクライナ侵攻について『容認も支持もしないが、世界の航空事業は 世界平和を実現する手段になり得ると考えている』と述べ、『特定の航空会社に対して特定の場所を飛行できないようにしても、人々の移動が止まるとは限りません。ただ、移動する場所が変わるだけなのです』と延べ、競争環境の歪みを否定した形となっています。
現在インドをはじめ中国・中東エアラインなどは、ロシア上空の飛行を継続することで、西側諸国のエアラインに対して優位性が増していると考えられており、今後この状況が競争環境の歪みとの判断になり、スロット等に影響が及ぶのかなどにも注目です。Photo : Air India